こんにちは!トリリンガル・マムです。
Contents
歯並ぜんぶ見えるくらいのビッグスマイル
みなさん、アメリカ人のパスポート写真って、見せてもらったことあります?
日本のマジメな顔した写真とちがって、ニッコリ笑った写真が本当に多いんです。それも口を開けて、歯並が全部見えるくらいのビッグスマイル。証明写真からしてこうですから、家族写真や卒業アルバム、FBは笑顔、笑顔、笑顔満載。いつでもどこでも、みんな笑顔を惜しまない。
わたしはアメリカのこのニッコリ文化が大好きで、若い国特有の「イケイケGO,GO」のノリの良さとともに、アメリカの最大の強みだって思ってます。
Smile. I bet the world changes.
最初にそれを教わったのは、昔むか〜し、高校生の交換留学で、外国人なんて一人もいない田舎町にホームステイしていたときのこと。着いてまだ3ヶ月ぐらいの時に、アルバム用写真の撮影があったんです。
英語力も追いつかず、まわりにもまだなじめないつらい時期だったので、カメラマンさんに「Smile! 」と言われてもどうしても笑顔になれず、そんなふがいない自分への腹立ちと、ホームシックの悲しさ、さびしさから泣き出してしまったのです。その時、付き添ってくれていたDad(アメリカのホストファーザー)はわたしの気持ちを察し、しばらくそっとしておいてくれたあと、次のような言葉をかけてくれました。
「むずかしいかもしれないけど、とりあえず笑ってごらん。笑顔をつくってごらん。自分にね。自分のためにね。I bet the world changes(きみの世界も変わるよ)」
それを聞いて、Dadが自分の気持ちをよく理解してくれていることを知り、さらに爆泣。そこから気持ちを取り直し、涙のあとを消し、カメラマンさんがOKを出せるスマイルができて無事撮影が終わるまで、さらに一時間以上(苦笑)。その間、Dadは辛抱強くつきあってくれたのでした。
スーパーでもGSでも笑顔で気軽にHi!
この件の後、Dadを信じて、とにかく笑顔、笑顔と、笑顔を心がけるようにしました。笑顔を意識して生活してみると、アメリカでは気軽に笑顔で「Hi!」っていう人が多いことに気づきました。スーパーやガソリンスタンドの店員さん、スクールバスの運転手さん、教会のボランティアの人、学校の給食のおばさん、クラスメイトのおかあさん・・・。
いっしょに生活しているティーンエイジャーのホストシスターたちも、ブルーだったり、ブチ切れることもあるものの、外に出たら笑顔は忘れないし、写真とるときは必ず笑顔(^o^)。高校の花形、チアリーダーたちは、役柄とはいえ常に200%の笑顔です。
この国では笑顔ってほんとうに大事なんだなあって痛感しました。
笑顔を心がけていたら、本当に世界が変わった
そして自分も意識して笑顔を心がけているうちに、確かに世界が変わってきた。気がつくとアメリカ生活がめっちゃ楽しい!と思っている自分がいて、ホストファミリーとは家族のように仲良くなり、英語も上達し、親しい友達に囲まれ、勉強もおもしろくなっていたのです。
それから三十年以上の年月がたち、大好きなDadも十年ほどまえに他界してしまいましたが、その後の人生において、自分は何度、Dadの教えに救われてきたかしれません。
「とりあえず、笑顔。笑うと世界が変わるよ・・・」
笑顔がデフォルト
日本でも「笑う門には福来たる」っていいますよね。まあ、そういうことなんですけど、アメリカ人のパスポート写真を見ていると、アメリカでは笑顔がデフォルトなんだなって感じるのです。で、笑顔がデフォルトって、強いと思うのです。
心理学の本で読んだのですが、ひとは笑った顔で怒ったり、落ち込んだりはしにくいそうです。やはり「形」というのは大きな力を持っていて、「形」に「中身」も添いやすいと言いますか・・・
なので、つらいとき、大変なときでも、笑顔という「形」を作ると、中身のメンタルもそれに添い、ポジティブな気分になりやすいということでしょう。そして、ポジティブな気分ほどひとをやる気にさせてくれるものが他にあるでしょうか。
もちろんアメリカは多様な社会で、わたしが感じ取ったことがあてはまらない例のほうが多いのかもしれません。昨今はホストファミリーが住んでいた中西部も、ラストベルトなどと呼ばれ、人の心も荒れてしまっているのかもしれません。
それでもDadの教えはまだ生きていることを、最近、アメリカ人の友人のニッコリ笑顔パスポート写真を見て思ったのでした。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
ではまた。See you! A presto!
UnsplashのConnor Wilkinsが撮影した写真。Thank you!
★最後までありがとうございました。ブログランキングに参加しています。よかったら応援クリックしていただけるとうれしいです。
にほんブログ村
にほんブログ村