こんにちは!トリリンガル・マムです。
さて、前回、「海外で子どもをバイリンガルに育てる パート1・幼少時」では、子どもが生まれてから二つの言語を解し、話すようになるまでについてお話しました。
キモは「子どもが混乱しないよう、言語環境をきっちり分ける」でした。
例えば、アメリカに住んでいる日本人家庭で、家では日本語、外の人とは英語というふうに分けているなら、それをきちんと守ってミックスしない。
また、イタリアに住んでいて、父とはイタリア語、母とは日本語と分けているなら、家庭の外でみんながイタリア語を使っている状況で、母が面倒くさくなって子どもにイタリア語を使ってしまうと、子どもは混乱します。
でも、言語環境をきっちり分けることさえ守れば、子どもは自然に二つの言語を体得していきます。専門家ではないのであくまで個人的体験ですが、うちの子、わたしの知人友人の子どもたちはそうでした。話し言葉に限っては・・・。
というわけで、今日はその先、子どもに読み書きを教えることについての経験をシェアしていきますね。
海外での事例を紹介していますが、日本でお子さんをバイリンガルに育てたいと考える親御さんの参考になる点もあると思いますので、よろしかったら読んでみてくださいね。
Contents
二か国語を話せても、読み書きはむずかしい
二か国語を話せても、読めない、書けない。そういうバイリンガルは多いです。
カナダのような英仏二か国語を公用語としているような国はともかく、普通は小学校に上がれば、その国の言語のみを勉強するのが普通です。学校の授業をちゃんとやるだけでも大変なのに、もう一言語の読み書きを習得させるとなると、それはもう大事業です。
(とはいえ、イタリア語・スペイン語ぐらいなら同じラテン語、同じアルファベットを使うので、それほど大変ではないのかもしれません。しかし、英語・日本語のように言語体系が大きく異なり、文字も全く別物となると、負担は明らかに大きいですよね)
読み聞かせ、福音館書店の「こどものとも」がオススメ
うちではまず、読み聞かせ、を小さいころからやりました。
日本帰国時にたくさん絵本を仕入れ、SAL便で送って、ということもやってましたが、福音館書店の「こどものとも」、「かがくのとも」の定期購読も利用していました。
https://www.fukuinkan.co.jp/maga/
「こどものとも」定期購読、本当にオススメです。「ぐりとぐら」などの名作をたくさん出してきた、老舗の児童書出版社の質の高い絵本の新作が、月額たったの440円で読めるんです(送料別)。
子どものために絵本を選ぶといっても、自分でいい本を選ぶのはなかなかむずかしいもの。
それが福音館の「こどものとも」シリーズなら、子どもの本のプロ中のプロが、季節や成長にあわせてテーマ別にバランスよく作ってくれているので、おまかせで、安心して、子どもに読んでやれます。
うちの子は「いっくんのでんしゃ」、「おばけのおつかい」、「ちょっとだけ」が大好きでしたね。
ひらがな・漢字カード、ゲーム感覚で
同時に、3才ぐらいから、日本からひらがなカードを取り寄せて、遊び感覚でひらがなを教えていきました。教えるのではなく、いっしょに遊ぶっていう感じで取り組めば、子どももおもしろがってくれるのでやりやすいですよ。
ひらがなが読めれば、とりあえず絵本が読めます。絵本が読めたら思いっきりほめてあげて、成功体験を味あわせてあげるといいと思います。
同様に、カタカナカード、漢字カードを取り寄せて、ゲーム感覚で親しませていきます。
漢字というとむずかしいイメージがありますが、初歩的な象形文字などはビジュアルに入ってくるので、カタカナより覚えやすかったりします。
そういえばわたしはイタリアの大学で日本語を教えていたことがあるのですが、学生たちも、カタカナより漢字の方が覚えやすいって言ってましたっけ。ま、あくまで初歩的な象形文字に限ってですが(; ^ ー^)
こんな感じでやっていき、5才ぐらいでなんとかひらがな、カタカナ、目耳口程度の漢字は覚えましたね。子どもなので遊び感覚でやると、わりとおもしろがって覚えるものみたいです。
小学校入学前は、子どもの世界は家庭だが…
小学校入学前は、保育園や幼稚園に通ってるといっても、子どもの世界の中心は家庭です。だから家庭で日本語を使えば、日本語を覚えるし、ひらがなやカタカナを教えれば、それもそんなもんだと思って覚える。
しかし!
小学校に入ったら子どもの世界は家庭から、だんだん学校へ、学校の仲間へと変わっていきます。そうなってからの日本語の定着と維持がむずかしい・・・
ということで、そのお話はまた次回、パート3でシェアしますね。
それではまた。See you! A presto!
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