こんにちは!トリリンガル・マムです。
さて、みなさんはじぶんが政治的に右派なのか左派なのか、はっきりしてますか?わたしは恥ずかしながらずっとノンポリで、イタリアに行くまではそんなこと、まったく意識していなかったんですよね。それでも別にふつうに生きていけてたので。
右派?左派?じぶんの立場を開示する
それがイタリアで女友だちのクリスティーナとたわいないおしゃべりをしていたとき、
「ところであんたは右派、左派?」
突然そう問われて困りました。だってそんなこと、それまでの人生で一度も考えたことがなかったのですから。
「右か左かって?・・・う〜ん、わからない。ノンポリ世代に育ったから、そんなこと今まで考えたことなかった。どっちか決めなきゃダメなわけ?」
「ダメってわけじゃないけど・・・」
クリスティーナ苦笑しながらも、こうはっきり言ったのです。
「じぶんの政治的立場をはっきり示さないひととはつきあいにくいわね」
なに?政治的立場?
「えっ、でも、わたし本当にわからないし・・・。それにみんながみんな右か左かはっきりしてるわけじゃないでしょう?昨日まで右でも左に変わるひともいれば、右でも左でもない無党派だっているでしょう?」
「でも、今ここで空気吸ってるんだから、この社会で生きてるんだから、じぶんがどちら寄りかくらいはわかるでしょう?それをはっきりさせない人とは当たり障りのない話しかできないってことよ」
「・・・」
生きてれば政治と無関係ではいられない
よく切れる刀でスパッと切られたような、そんな爽快ささえ覚えるクリスティーナの答えでした。
生きてれば誰も政治と無関係ではいられない。社会の事象に関して自分はどう感じるのか、それでどういう立場に立つのか、明らかにしないというのは胸襟開いてないということだから、深くはつきあえないと・・・。
ショックでした。日本にいたときは友だちづきあいに政治がそのように関わってきたことがなかった。お恥ずかしいですが意識低い系で、政治をじぶんの生活と深く結びつけて考えたこともなかったのです。でもわたしは大好きなクリスティーナとより親しくなりたい一心で、必死に考え、答えました。
「うーん、基本は左かな?でも右寄りに傾くこともある。」
クリスティーナは微笑んで、
「うん、そうかなって思ってた」
その後イタリアに外国人として長く暮らすうち、さまざまな苦労からわたしも政治、というか社会の仕組みに関心を持つようになるのですが、そのきっかけがこのクリスティーナとの会話でした。
政治、というと大げさな感じがしますが、じぶんが生きている社会のことに関心を持ち、そのなかでのじぶんの立場を表明することの大事さを彼女との会話から教えてもらいました。
ではまた。See you! A presto!
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