語学

なぜ私がトリリンガル(3ヶ国語話者)に?

こんにちは!

トリリンガル・マム、湊夏子です。

さて、今日はわたしがどのようにしてトリリンガル(3ヶ国語話者)になったか、お話してみたいと思います。

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4ヶ国語も話す人の頭の中は…?

昔むかし、子どもの頃、NHKのニュースキャスターに磯村尚徳さんという人がいました。

「外交官の息子さんで、4ヶ国語を話すんだって」と母が話すのを聞いて、うちの家族には外国語を話す者も、海外に行った者すらいませんでしたから、そんな離れ業ができる磯村さんが、小さかったわたしには、火星人とか、スーパーマンとか、自分たちとはまったくちがう世界に住んでいる特殊な生き物、としか映りませんでした。

磯村さんの頭のなかっていったいどうなってるんだろう?わたしには4ヶ国語も話せる人がこの世にいるということが不思議でなりませんでした。

時は経ち、三十を過ぎたころ、4カ国には及びませんが、わたしもなんとか3ヶ国語を話すようになっていました。子どものころには思いも及ばなかったことです。

青天の霹靂!降って湧いた留学への道

きっかけは高校生のときのアメリカ留学でした。

海外留学させてもらえるなどこれまた夢にも思わなかったのですが、高校に進学したあと成績が伸び悩み、ズル休みしたり、夜の街をほっつき歩いたりしてグレ始めたわたしを見かねた母が、新聞に載っていた交換留学プログラムを見せ、興味があるなら選抜試験を受けてみないかと言ったのです。

青天の霹靂。

しかし、こんなチャンスを見逃す手はありません。なにをやってもおもしろくなく、イライラとエネルギーを持て余していたわたしは、母の提案に飛びつきました。

“バイリンギャル”と呼ばれるように

それまで特に英語が好きでも得意でもなかったのですが、外国に行ってみたいという一心で勉強もはかどり、選抜試験に合格。アメリカの高校に一年留学することになったのです。

帰国後は英語で学ぶ大学に進学し、その後外資系企業に就職。英語でプレゼンなどもこなす、当時の言葉でいうと「バイリンギャル(注:バイリンガルなギャルのこと^^;)」のひとりになっていたのでした。

休暇で訪れたイタリアに魅せられ

これからずっと英語で生きていくのかな、なんて思っていた二十代終わりごろ。

ひょんなことでイタリアに旅行したわたしは、それまで目にも止めていなかった国、イタリアに魅せられてしまいます。

飛行機のなかでイタリア人と知り合ったり、勤めていた会社が日本撤退になったり、縁と不思議な巡り合わせが重なり、3ヶ月の予定でイタリアに遊学することに。

それで突然イタリア語の勉強を始めるのですが、これが楽しかった。だって遊びだったから。義務じゃないことって、なんでこんなにワクワクするんですかね。

英語学習で身につけたコツで、イタリア語に挑戦

語学学習のコツは英語で身につけているので、なんとなく道筋は見えました。

基本は慶應大学、日伊協会のイタリア語講座を受講して学びました。

同時にNHKラジオ講座のテキストおよびカセット(当時はカセット)を使いました。文法や文形をおさえながら日常会話のいろんなシチュエーションを覚えられ、すごく役に立ったのを覚えています。

また、イタリア映画のビデオを借りてきて、いっぱい見ましたね。映画で外国語を学ぶのは本当におすすめです。目でストーリーを追いながら、耳でセリフを聞き、字幕で確認する。こういうときはこう言うんだっていうのを、楽しみながら覚えられます。

二つ目の外国語は「いつか来た道」

基本だけやって、イタリアの語学学校に遊学しました。このときはもういい大人になってたので、困ったら英語で話すからいいや、ぐらいの軽い気持ちでした。そしてイタリアの語学学校で学んだのですが、英語とは系統の異なるラテン系の言語で、勝手がちがい、むずかしさは感じるものの、苦しいという感じはありませんでした。

ひとつ外国語を習得すると、ふたつ目の外国語を学ぶときも「いつか来た道」という感じで、前の経験から得たコツとノウハウがあるから、そんなに苦しくはなかったんですよね。

イタリア語がわかると、フランス語が身近に

3ヶ月経った頃には生活に困らない程度に意思疎通できましたし、1年後にはブロークンとはいえ、ほぼ意思疎通できてました。イタリアがおもしろくてしかたなかった時期なので、語学学習も苦になりませんでした。

やはり人間、興味あることには努力できるってことなんだなって思います。

そして、イタリア語がかなりわかるようになってくると、大学時代に第二外国語で取っていたフランス語、当時はまったくわからなかったのが、何を言ってるか勘が働くようになってきた。同じラテン語系ですから、文法が似てるんです。

イタリア語で 「〜の必要がある」というのは「avere bisogno di ~」なのですが、フランス語だと「avoir besoin de~」。ねっ、似てるでしょう?(ちなみに発音はまったく異なります。甘くない(;-;))

なるほど、ひとつの外国語を習得すると、二つ目、三つ目の学習は楽になってくるんだと気づきました。

そうか、NHKキャスター、磯村高徳さんもこんな感じで4ヶ国語を話すようになったのか、と、はたと膝を打ったのでした。

外国語学習は音楽のようなもの 日々続ける

もちろん外国語の習得に近道はなく、根気よく愚直に学習を続ける必要があります。また、毎日少しずつでも外国語に触れていないと錆びついてしまいます。

でも、そのやり方を一度身につけると、第二外国語、第三外国語はそのノウハウを生かして比較的楽に学習していけますよ。これ、ほんと、わたしの体験からの実感です。

次回はもう少し詳しくそのあたり、書きますね。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

ではまた!See you! A presto!

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ABOUT ME
湊夏子
長いイタリア暮らしを経て、帰国。日英伊の3か国語でメシの種を稼ぎ、子どもを育てているシングルマム。
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